日本伝統文芸研究所(笑)


by easyhiker

丘 登 る 高 原 牛 や 秋 に 入 る

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さすがに標高1200メートル以上のところにいれば、東京が暑さの盛りでも「秋」の季語がしっくり来る。
Nさんの牧場(観光牧場ではない)を見学させてもらった。
日本ではこれまであまり馴染みのないブラウンスイスという種の牛に切り替えているところとのこと。乳、肉、労働......と、全てこなす牛で、冬でも放牧しているという。
ここでは人工の飼料などは一切使わず、牛は自然に生えている牧草(もちろん化学肥料などは使わない)だけを食べて育つ。
牧草は牛の糞尿で育ち、従って土地の面積と釣り合う数の牛が生きている。

冬の間は、夏に刈っておいた干し草を食べさせる。
その干し草を仕込んでいる仕事の最中にお邪魔した。

こういう仕事というのは強固な自然観とか哲学がないとできない。
あるいは牛飼いというのは詩人の仕事、なのかもしれないと思った。

帰り際に、その朝搾ったミルクをごちそうになった。
滋味というか、なんとも言えない美味さがあった。
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by easyhiker | 2006-08-18 16:34 | 俳句(○)